ヒノキ新薬 阿部武彦社長~『最大幸福』を何に求めるのか考えるとき

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ヒノキ新薬 阿部武彦社長~『最大幸福』を何に求めるのか考えるとき

ヒノキ新薬 阿部 武彦社長~『最大幸福』を何に求めるのか考えるとき

  『最小不幸社会』 を標榜して、 スタートした菅内閣。

 高速道路無料化、 子供手当等のばら撒きで、 いささかでも不幸が減った 『最小不幸社会』 に近づいたとでも言えるのでしょうか。

 どだい、 こんなテーマを掲げる事が、 奇異に感じたのは、 私だけではないでしょう。

  『秋の世はふけて すだく虫の音に 疲れた心いやす… 小さな小さな幸せはここに』 (幸せはここに:大橋節夫)

 こんな歌が流行りましたが、 3番には 『明日の夢がある』 という言葉が入り、 昭和35~36年の、 どうやら衣食が足りてきた、 そんなほっとした思いが、 この歌に込められているように思います。

 今に比べると、 『国民全体が不幸な時代』 と言われるかもしれませんが、 その中に、 小さな幸福を味わう、 夢を託す、 そんな気持ちが歌われていたように思います。

  『最小不幸社会とは何ぞや』 と問われて答えられる人は、 それを言い出した人以外には、 いないのではないでしょうか。

 誰がこんな言葉を提案したのか、 作ったのか、 疑問に思うところですが、 ジェレミ・ベンサムの言葉 『最大多数の最大幸福』 をもじったか、 ネガティブに捉えたのか、 国のリーダーとしては、 お粗末な表現、 と言わざるを得ないでしょう。

 明日の夢もなければ、 希望も見出せない。 日本には不幸があふれているといった前提なのでしょうか。

 企業は、 企業目標は何かとの問いに対し、 明確に答えることが出来なければなりません。 利益を上げる事、 売上を伸ばす事、 企業拡大、 シェアを伸ばす、 量を追い求めようとすることのみでは、 市場での価格破壊や、 混乱が生まれます。

 また、 その仕事にかかわる人達だけの欲、 役員・社員の金欲、 物欲を満たそうとすると、 力関係でしわ寄せも生じます。

 取引先にも問題が起こり、 企業の奢りから内部崩壊をし、 多大な損害を国民に与える場合も出てくるでしょう。

 過去の奢った結果が、 後の企業崩壊のもととなる例は、 多く見受けられます。

 国の経営は、 選挙に参加した我々にも責任があるとしても、 企業の責任は、 その責を他人に問う事は出来ず、 その軽重はあっても、 その企業に関わる役員から、 1年目の社員まで、 全てに問われる問題だと考えます。

 世界の国々に比べ、 物質的幸福は、 ほぼ満たされた日本人の 『最大多数』 が、 『最大幸福』 を何に求めるか、 考えなければならないと思うのです。

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